日本自殺予防学会
ファシリテーター:大野 裕(独立行政法人国立精神・神経医療研究医療センター 認知行動療法センター)
張 賢徳(帝京大学医学部附属溝口病院 精神神経科)
<研修のねらい・目標>
認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy:CBT)は、認知(ものの考え方や
受けとり方)に働きかけ、思考のバランスをとり、問題解決を図ることによって、情緒状態や行動パター
ンを変化させることを目的とした精神療法で、うつ病をはじめとした様々な精神疾患に対する治療効果が実証されています。
自殺の重要な危険因子のひとつにうつ病を筆頭とした精神疾患が挙げられていることを鑑みれば、CBTは自殺予防にも寄与しうると考えられます。一方、あるデータによると、自殺者の半数近くに精神科受診歴があり、一般身体科の受診歴まで含めると2/3に上っていることが示されています。
精神科医療従事者に留まらず、全ての医療・保健従事者は自殺リスクの高い人たちに遭遇しやすい立場にあり、
そうした人たちに適切な対応をすることも自殺予防における医療・保健従事者の重要な役割と言えます。
そこで、本研修では医療・保健従事者及び自殺対策に取り組んでいらっしゃる方々を対象とし、希死念慮を訴えるなど自殺の危険性の高い人へのCBTアプローチを用いた対応の仕方を習得することを目的とします。
講義に実際のワークも取り入れて、具体的・実践的な習得を目指します。
<主な対象者>
職種を関わずご関心のある方
日 時:2014年9月11日(木)18:00〜20:00
会 場:北九州国際会議場 第2会場:国際会議室(福岡県北九州市小倉北区浅野3-9-30)
参加費:会員5,000円 非会員7,000円 学生3,000円 定員:150名
ファシリテーター:大塚耕太郎(岩手医科大学医学部災害・地域精神医学講座/神経精神科学講座)
河西 千秋(横浜市立大学医学群健康増進科学/同保健管理センター)
ほか(地域・医療で実際に自殺のリスクの高い方に直接対応している専門職)
<研修のねらい・目標>
専門職の多くは、これまで専門教育の中で自殺問題や自殺予防について機会はほとんどなく、専門職の多くが、自殺の危機に対する対応についてその知識・技量の不足を自覚し、困難感を感じていることが知られています。本研修会は、複雑事例や深刻事例に対応する際の基本事項を習得することを目的として開催します。
具体的には、自殺のリスクを複合的に抱える事例について、自殺予防対策の専門家のガイドにより多職種の多様な観点からその問題点を読み解くとともに、さらに専門家によるレクチャーと双方向性の学習を行います。
<主な対象者>
自殺の危機介入へ対応される全職種
日 時:2014年9月11日(木)18:00〜20:30
会 場:北九州国際会議場 第4会場:11会議室(福岡県北九洲市小倉北区浅野3-9-30)
参加費:会員5,000円 非会員7,000円 学生3,000円 定員:50名